キャットフードの与え方と保存方法【まとめ】

ごはんの量はどれくらい与えたらいいんだろう?
キャットフードの保存方法はどうしたらいいんだろう?

とお悩みの方に、キャットフードの与え方と保存方法をまとめました。
また、このブログの最後に書いた「猫さんにあったフードかを判断する基準」は、知らないと後悔しますので、必ず確認してください!

このブログでお悩みが解消されたら幸いです。

キャットフードの与え方

猫さんの年齢によってキャットフードの与え方は変わっていきます。
それでは成長期・成猫期・高齢期の猫さんのキャットフードの与え方を、説明していきます。

成長期の食事回数


子猫は生まれた時期によって、ごはんの与え方が異なっています。
子猫の食事はとても重要で、食べないからといって、そのままにしてしまうと低血糖になってしまい、最悪の場合亡くなってしまうことがあるので注意しましょう。

  • 生後0~3週齢(生後0~27日)
    1日に2~4時間おきに猫用ミルクを与える。
  • 生後4~8週齢(約1ヵ月くらい)
    この時期から乳歯が生え始めるため、猫用ミルクに加えて離乳食を与え始める。
    離乳食は子猫用のウェットフードや、子猫用のドライフードをお湯でふやかしたものなどを、3~6時間おきに与える。
  • 生後2ヵ月~6ヵ月
    この時期からミルクの量を減らしていき、子猫用のウェットフードやドライフードに切り替えていきます。また、お水が飲めるようにこの時期からは、お水にも慣れさせていきましょう。
    この時期のごはんの回数は徐々に減らしていき、最終的には1日3回くらいにしていきましょう。
  • 7ヵ月~12ヵ月
    子猫用のウェットフードやドライフードを、1日3回くらいを目安に与えます。
    また、ごはんの時間が空きすぎて吐いてしまう猫さんや、1回の食事量が少ない猫さんもいるので、その子に合った食事回数を見つけてあげてください。

生後6ヵ月以降でドライフードが食べれるようになった子猫には、様々な味や食感のおやつなどを与えて、猫さんの嗜好性を広げてあげましょう。
子猫期に食べたもので、その猫さんの好みが形成されていきます。そのためこの子猫期に様々なものを与えることで好き嫌いなく、いろいろなものを食べてくれるようにしていくのと同時に、猫さんの好みも把握しましょう。

成猫期・高齢期の食事回数

成猫期や高齢期の猫さんの食事回数は、だいたい2~3回が一般的ですが、ごはんの時間が空きすぎて吐いてしまう猫さんや、1回の食事量が少ない猫さんもいるので、その子に合った食事回数を見つけてあげてください。

適切なごはんの量

ご飯の量はパッケージに書いてある量をいったんあげてみて、それから猫さんの状態に応じて調節していきましょう。
なぜならパッケージに書かれている食事量は、平均的な活動量を基にしているため、活発な猫さんやあまり動かない猫さんでは、パッケージに書かれているごはんの量では、足りなかったり多かったりするからです。

ごはん量の調節方法

今与えているごはん量では、猫さんの体が痩せてきたり太ってきたと感じた場合は、今与えているごはんの量を10%増減してみて、しばらく様子をみましょう。

太ってしまった猫さんの場合、飼い主さん以外に同居人がいる方は同居人に、ごはん以外におやつなどを与えていないか聞いてみましょう。
獣医師さんいわく、同居人がいて猫さんが太っている場合、飼い主さんの知らない間におやつを与えており、太ってしまったということが多いようです。

猫さんの適正な体型を把握しよう

猫さんの体型が適正かを判断する基準に、ボディコンディションスコア(BCS)という指標があります。
このボディコンディションスコアは環境省が発表しており、このスコアを基に猫さんの現在の体型が適正なのかが判断できます。

チェック方法

  • 肋骨
    触診:肋骨がどの程度触れるか
    見た目:肋骨が浮き出ているか

  • 触診・見た目:腰のくびれがあるか
  • 背骨
    触診:背骨がどの程度触れるか
    見た目:背骨が浮き出ているか
飼い主のためのペットフード・ガイドライン
ボディコンディションスコア(BCS)環境省
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide/pdf/full.pdf

猫さんの適正体型は骨格や猫種によって異なりますので、動物病院に行った際には獣医師さんに聞いてみましょう。

おやつの適正量

おやつの適正量としては、まず主食の総合栄養食は1日に与えるエネルギー量の80%以上は与えないと、栄養不足になってしまいますので、おやつなどは1日に与えるエネルギー量の20%以下にしましょう。

フードの切り替え方

フードを切り替える場合は、急に新しいフードに切り替えるのではなく、これまで与えていたフードに、切り替えるフードを少量ずつ混ぜて1~2週間かけてゆっくりと切り替えていきます。
なぜなら、急に新しいフードに切り替えてしまうと、体が付いていけず軟便・下痢や嘔吐する場合があるからです。
また、アレルギーや新しいフードが猫さんの体に合っていない場合もあるため、フードの切り替えは慎重におこないましょう。

切り替えるフード量の目安

1日目:与えていたフード:90%~80% ・ 切替えるフード:10%~20%

2日目:与えていたフード:80%~70% ・ 切替えるフード:20~30%

3日目:与えていたフード:70%~50% ・ 切替えるフード:30~50%

4日目:与えていたフード:50%    ・ 切替えるフード:50%

5日目:与えていたフード:50%~40% ・ 切替えるフード:50~60%

6日目:与えていたフード:40%~30% ・ 切替えるフード:60~70%

7日目:与えていたフード:30%~20% ・ 切替えるフード:70~80%

8日目:与えていたフード:0%    ・切替えるフード :100%

体調によって日程や分量を調節してください。

猫さんにあったフードかを判断する基準

今与えているフードが猫さんにあっているのか、わからないと思っている方もいるのではないでしょうか。
そんな方はフードを変えてから、約3ヵ月くらいを目安に、下記の3つを確認してください。
そうすると、今のフードが猫さんの体にあっているのか、あっていないのかが判断できます。

  • 猫さんがおいしく食べてくれる。
    どんなにいいフードでも、猫さんが食べてくれなければ意味がありません。
  • 毛艶がよくなる。
    皮膚・被毛は栄養状態のバロメーターと言われています。
    猫さんにあっているフードを食べていると、皮膚や毛艶がよくなります。
    なお、フードが猫さんにあっていないと、毛がパサついて毛艶もなくなっていきます。
  • 便のニオイが臭くなく、量が少なくなる。
    フードを変えて便のニオイが臭くなったり、便の量が増えた場合は、フードが猫さんの体内でうまく消化吸収されておらず、フードが猫さんにあっていない証拠です。
    ただし、ダイエットフードの場合は、食物繊維を増やして満腹感を得られるように作られているため、ダイエットフードは便の量が増えることがあるので注意してください。

キャットフードの保存方法

フードの保存をおこたると劣化がすすみ、猫さんがフードを食べてくれなくなったり、健康に害を及ぼす可能性がでてきます。
また、ドライフードとウェットフードの保存方法は異なりますので、それぞれの保存方法を説明していきます。

ドライフードの保存方法

ドライフードは開封すると徐々に劣化していきます。フードの劣化を止めることはできませんが、劣化の進行を遅らせることはできます。
劣化の進行を遅らせるには、以下の3つが挙げられます。

  • 酸素にふれる回数を減らす
  • 光を遮断する
  • 開封後は密閉保存する(真空保存だとなお良い)

上記のことからドライフードは、小分けにして保存容器に保存することをオススメします。
また、ドライフードの開封後の賞味期限は、約1ヵ月とされています。

ドライフードは冷蔵・冷凍保存はオススメしません。
なぜなら、冷蔵・冷凍してしまうとドライフードが湿気やすくなり、カビが生えやすくなってしまうからです。
また、食感も悪くなってしまうのでオススメはしません。

ウェットフードの保存方法

ウェットフードは気密性の高い容器に包装され、レトルト殺菌されているため、一般的に保存料は使用されていません。そのため開封後は常温保存はできません。
使いきれなければ必ず冷蔵保存しましょう。
また、冷蔵保存でも1~2日以内には使い切りましょう。

缶詰で使い切れず冷蔵保存する場合は、必ず別の容器に移してから保存してください。
なぜなら、缶詰の内側にはウェットフードと金属がふれないようにコーティングされており、開封し空気にふれると、ウェットフードの腐食が進みやすくなり、缶詰の金属が溶出する場合があるためです。

フードの適切な保存場所

未開封・開封後のドライフードや未開封のウェットフードの保管場所は、下記に気を付けて保管してください。

  • 直射日光が当たらない場所
  • 気温の変化があまりない場所
  • 湿度が高くない場所

よくシンク下に保管することがありますが、シンク下は湿度が高いため保管場所には適していませんので注意しましょう。

【番外編】猫さんに水を飲んでもらう重要性について

猫さんの祖先は砂漠に生息していたため、水分が少ない環境でも生きられるように、体が適応しており他の動物に比べて、飲水量が少ない傾向があります。

体内の水分を15%くらい失ってしまうと、亡くなってしまう場合があり、水を飲んでもらうことはとても重要です。

体重あたりに必要な水の量は、体重1㎏あたり約50㎖を必要とします。

長期的な水分不足は、尿石症や尿路疾患のリスクを高める可能性があり、注意が必要です。

飲水量の増やし方

通常の飲水量を増やすには、猫さんの好みを把握することが重要です。

水の温度は温かい方がいいのか、冷たい方がいいのか。
また、水を入れてある器も、ひげが当たらない広口のものがいいのか、それとも飼い主さんが飲んでいるマグカップなどがいいのかなど。
猫さんの好みを把握しましょう。

飲み水の設置場所は、猫さんがよくいる部屋に設置することはもちろん、廊下などにも設置することは有用です。
また、多頭飼いされている場合は人気の水飲み場には、水を入れてある器を複数設置することをオススメします。
なぜなら、水を飲みたいときに他の猫さんが飲んでいると、飲むのを止めてしまうことがあるからです。

なお、食事のドライフードをウェットフードに変えたり、チュールを水で溶いたチュール水などで、飲水量を増やすことが1番簡単な方法です。

水を飲んでもらうことは重要ですが、飲ませ方にも注意が必要です。

  • いちどに大量に水を飲ませない
    水をいちどに大量に飲ませてしまうと、水中毒になることがあり嘔吐や、めまい・下痢などの症状が生じることがあります。
  • ごはんの前後には大量に水を飲ませない
    ごはんの前後に大量に水を飲ませてしまうと、大量の水により胃酸が薄まり、消化不良や栄養の吸収が阻害されてしまうからです。
    また、フードの吐き戻しの原因にもなります。

お読みいただき、ありがとうございます。
この記事がお役に立てば幸いです。

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