キャットフード選びにお困りの方必見!フードを選ぶポイント【まとめ】

ネットで調べるといろいろな情報が出てくるし、キャットフードの種類が多くて何を基準に選べばいいのかわからない。
とお悩みの方が多いのではないでしょうか?
このブログでは、キャットフード選びにお困りの方に、フードを選ぶ際のポイントをまとめました。
また、このブログの最後に書いた「猫さんにあったフードかを判断する基準」は、知らないと後悔しますので必ず確認してください!

このブログが、キャットフード選びのお役に立てば幸いです。
猫さんにあったフードが、見つかることを願っております。

キャットフード選びに重要な3つのポイント

キャットフードなら何でもよいというわけではありません。
そこで、キャットフード選びに重要な3つのポイントを簡単にご説明していきます。

重要ポイント① 主食なら総合栄養食!

キャットフードには、総合栄養食・その他目的食・間食・療法食の4種類があります。

  • 総合栄養食
    総合栄養食と新鮮な水で、1日に必要な栄養が取れるフードのこと。
  • その他目的食
    総合栄養食のトッピングや補助食品のこと。
  • 間食
    嗜好品・ご褒美やコミュニケーションを取るときに与えるフードのこと。
  • 療法食
    病気を治すためのフードで獣医師の指示がある場合のみ与えるフード。

主食で与えるなら、必ず総合栄養食を与えましょう。
フードのパッケージ表か裏面に必ず、表記があるので確認しましょう。

また、一般食を主食として与え続けると、栄養不足から病気になってしまうことがあります。
なお、総合栄養食は1日に与えるエネルギー量の80%以上は与えないと、栄養不足になってしまうため、一般食や間食をあげる場合は、総合栄養食80%、一般食・間食の合計20%にしましょう。

目的種類説明
総合栄養食主食総合栄養食と新鮮な水で、必要な栄養が取れるフード
その他目的食一般食・サプリ総合栄養食のトッピングなどに使用
間食おやつ・スナック・トリーツ嗜好品 ご褒美などで与えるフード
療法食治療のためのフード病気を治すためのフードで獣医師の指示がある場合のみ与えるフード

ドライフードとウェットフードはどちらがいい?

結論としては、ドライフード(総合栄養食)をメインに与えて、トッピングとしてウェットフード(その他目的食)を与えるか、ミックスフィーディングがオススメです。
理由としては以下の3つがあげられます。

  • 1日の水分摂取量が増える。
    ドライフードのみだと1日に必要な水分量の摂取がむずかしく、ウェットフードをドライフードにプラスすることで水分摂取量が増加する。
  • 猫さんが喜ぶ
    ドライフードのみの場合よりも、ウェットフードをプラスすると嗜好性が高くなる。
  • 飼い主の経済面に配慮
    ウェットフードはドライフードよりも高価なため、ウェットフードメインで与えた場合、経済的な負担が高くなります。
    そのためドライフードをメインにし、ウェットフードをトッピングとして与えると、経済的な負担が軽減される。

フードの選択は猫さんの体調や、ご自分の経済状況などを考えて選択してください。

重要ポイント② 年齢にあったフードを与えよう

年齢にあった食事を与えることが、健康維持につながり、長生きにもつながります。
それではフードを選ぶポイントを年齢別に説明します。

成長期(子猫期 3ヵ月~12ヵ月)でフードを選ぶポイント

  • 必ず成長期用の総合栄養食を与えよう。
    成長期の猫さんは、筋肉や脳など体が急激に成長します。
    成長期用フードは、その成長をサポートできるような栄養価で作られており、消化もしやすく栄養の吸収もしやすいように作られているので、必ず成長期用の総合栄養食を与えましょう。
  • 猫さんにあったフードのサイズを選んであげよう。
    成長期の猫さんは体が未発達なため、消化吸収の面でも猫さんが食べやすいサイズのドライフードを選んであげましょう。

全年齢対応のフードがありますが、私は全年齢対応フードを成長期の猫さんに、与えることはオススメしません。
なぜなら、全年齢対応フードは年齢別にフード量で必要な栄養量を調節しており、消化器官が未発達な成長期の猫さんには、フードの量も消化吸収の面でもあまり適していないからです。

全年齢対応フードをあげたい場合は、体の成長がある程度定まってきた、生後10ヵ月以上の猫さんにしましょう。

成猫期(1~6歳)でフードを選ぶポイント

成猫期のフードは種類が多いため、猫さんにあったフードを選んであげましょう。
また、一般的に去勢・避妊手術によってホルモンバランスが変わり、手術前より代謝が落ちるため太りやすくなったり、歳を取ることで徐々に運動量が減り、太りやすくなる傾向があります。
太りやすい猫さんなら、低カロリーな総合栄養食を選んであげましょう。

フードの切り替えは必ずしよう。
成猫期の猫さんには、成長期(子猫期)のフードを与えるのは止めましょう。
なぜなら、成長期のフードは高栄養・高カロリーに作られています。
そのため成猫期に成長期用フードを与え続けると、栄養過多で太ってしまったり病気になってしまうからです。

高齢期(7歳~)でフードを選ぶポイント

7歳になったからといって、高齢期用フードに必ず切り替えるのではなく、猫さんの健康状態や生活環境に合ったフードを選びましょう。
一般的には徐々に運動量が減り、内蔵の機能も低下していくので、今あげているフードが合わなくなってきたかなと、思ったタイミングで、免疫力をサポートしてくれるものや、良質なたんぱく質が主原料のものなど、猫さんにあったフードを選んであげてください。

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全年齢対応のフードがありますが、私は全年齢対応フードを高齢期の猫さんに、与えることはオススメしません。
なぜなら、全年齢対応フードは年齢別にフード量で必要な栄養量を調節しており、内臓機能が低下してくる高齢期の猫さんには、フード量も栄養面でも適していないからです。

高齢期になってフードを変えるならやはり、高齢期用に作られたフードを選んであげる方がよいと思います。

重要ポイント③ 猫さんの好みを把握しよう!

飼い主さんが猫さんのことを思って、いいフードをあげても食べてくれないこともあります。
いくらいいフードでも、食べてくれなければ意味がありません。
そのため猫さんの好みを把握することは、とても重要です!

猫さんは魚とお肉のどちらが好きか、フードはカリカリ派かウェット派なのかなど、猫さんの好きなものをたくさん把握しましょう。

キャットフード選びに役立つポイント

重要な3ポイントに加えて、さらに知っておいた方がよいポイントを追加してご説明していきます。
フード選びにお役立てください。

原材料を確認しよう

原材料は使用量の多い順に記載されているので、できるだけ肉や魚が最初に記載されているものがオススメです。

また、合成着色料が使われているフードは、あまりオススメしません。
なぜなら、猫は嗅覚と食感で食べ物を選んでおり、視覚的なものはあまり意識していないからです。

飼い主さんなら自分の猫さんには、不要な添加物は与えたくないと思う人が多いのではないでしょうか。

主原料が肉や魚が好ましい理由

肉や魚のタンパク質は基準値を満たしていればいいわけではなく、必須アミノ酸の「タウリン」と、必須脂肪酸の「アラキドン酸」は動物性たんぱく質からしか取れないためです。

ミートミールなどの「〇〇ミール」とは

鶏・牛・豚肉、または食肉加工された後に残る部分を乾燥、加工処理された粉末状のものを「チキンミール」「ミートミール」といいます。
原料は肉なので、有用なたんぱく質、ミネラル類を含んでおり、ペットフード安全法で禁じられているような危険な原材料は含まれていないとされています。

このミールについては法律上は安全といっていますが、どのような部位が使用されているのかわからないため、チキンなどとハッキリ書かれている方が安心です。

ペットフード安全法とは
2009年6月に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(通称、ペットフード安全法)」が設立され、特定の有害な成分の使用禁止や、ペットフードの成分規格と製造方法の基準等が制定された。

保障成分(栄養価)を確認しよう!

ほとんどの総合栄養食は、AAFCOが推奨している栄養価を基に作られています。
また、このAAFCOの推奨値は必要最低限の量です。
参考までにAAFCOの推奨値を記載しておきます。

成長期(子猫期)成猫期
たんぱく質  %30.026.0
脂質     %30.09.0
カルシウム  %1.00.6
リン     %0.80.5
マグネシウム %0.080.04
AAFCOによる推奨値(乾物量ベース)

高齢期の保証成分(栄養価)について

高齢期の猫は個体差があるため、成長期や成猫期のような基準値が定められていません。
そのため、どんなフードがいいかわからない場合は、掛かり付けの獣医師に聞いてみましょう。

AAFCO(通称アフコ)とは
犬猫のペットフードの栄養基準やラベル表示に関するガイドラインを定めているアメリカの団体です。
日本も含め、世界のペットフードの多くはアメリカのAAFCOの栄養基準や表示に沿って製造されています。

乾物量ベースとは
フードに含まれる水分を除いた含有量のことで、パッケージに記載されている保証成分は、特別な記載がない限り水分を含んだ表示となっています。

ミネラルの含有量は必ず確認しよう!

カルシウム・リン・マグネシウムのバランスが悪いと、尿石症になることがあります。
また、カルシウム・リン・マグネシウムの比率については、明確にはされていませんが、下記の比率の範囲で作られています。

カルシウム:リン=1.2~1.5:1
マグネシウム:リン=0.08~0.1:1

フードを変える際には、今与えているフードと、同じ比率で作られているフードに変えることをオススメします。
また、マグネシウムの含有量は、フードのパッケージには記載されていないことが多いので、公式ホームページなどで必ず調べることをオススメします。

原産国を確認しよう

なぜ原産国を確認する必要があるのかというと、国によってペットフードに関する法律や品質管理基準が異なるためです。
以上のことからオススメな原産国は以下となります。
フード選びの参考にしてください。

  • カナダ
    高品質で安全性の高いペットフードの原産国として知られている。
  • イギリス
    FEDIAFの基準をクリアし、品質の高さで評価されている。
  • アメリカ
    FDAとAAFCOによる厳格な審査体制があり、安全基準が確立されている。
  • フランス
    ロイヤルカナンなどの有名ブランドの本拠地であり、高品質なキャットフードの生産国として知られています。
  • 日本
    諸外国の基準と比べるとまだまだですが、近年のペットブームによりキャットフードの質も向上していることと、調達のしやすさからオススメしています。

FEDIAF(通称フディアフ)
欧州ペットフード工業会連合で、ヨーロッパのペットフード業界を代表する団体です。
ヨーロッパにおけるペットフードの品質と安全性を確保するために、重要な役割を果たしている団体で、AAFCOより新しい基準を採用している。

AAFCO(通称アフコ)
犬猫のペットフードの栄養基準やラベル表示に関するガイドラインを定めているアメリカの団体です。
日本も含め、世界のペットフードの多くはアメリカのAAFCOの栄養基準や表示に沿って製造されています。

FDA
アメリカ食品医薬品局を指し、アメリカ合衆国の政府機関です。
アメリカにおける消費者の健康と安全を守る重要な機関で、製品をアメリカ市場に導入する際は、FDAの規制と認証プロセスを理解し、遵守することが必要とされる。

猫さんにあったフードかを判断する基準

今与えているフードが猫さんにあっているのか、わからないと思っている方もいるのではないでしょうか。
そんな方はフードを変えてから、約3ヵ月くらいを目安に、下記の3つを確認してみてください。
そうすると、今のフードが猫さんの体にあっているのか、あっていないのかが判断できます。

  • 猫さんがおいしく食べてくれる。
    どんなにいいフードでも、猫さんが食べてくれなければ意味がありません。
  • 毛艶がよくなる。
    皮膚・被毛は栄養状態のバロメーターと言われています。
    猫さんにあっているフードを食べていると、皮膚や毛艶がよくなります。
    なお、フードが猫さんにあっていないと、毛がパサついて毛艶もなくなっていきます。
  • 便のニオイが臭くなく、量が少なくなる。
    フードを変えて便のニオイが臭くなったり、便の量が増えた場合は、フードが猫さんの体内でうまく消化吸収されておらず、フードが猫さんにあっていない証拠です。
    ただし、ダイエットフードの場合は、食物繊維を多くして満腹感を得られるように作られています。そのためダイエットフードは、便の量が増えることがあるので注意してください。

お読みいただき、ありがとうございます。
この記事がお役に立てばうれしいです。

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